アラカン女未婚プロ

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【革靴修理体験談】30年愛用GUCCIビットローファー「生まれ変わった」

こんにちは、アラカン女未婚プロのマダムKです。

今回は、グッチのビットローファーの張替え修理について綴ります。

靴を修理に出したことがない方、靴底がすり減ってきた靴をどうしようか迷っている方の参考になればうれしいです。

グッチのビットローファーの修理後の

 

 

なぜ処分せずに修理するのか?

靴は消耗品と割り切って履き捨てる方も多いようですが、私にとっては靴底がすり減ってきたら修理するのが当たり前のことになっています。

なぜなら、両親が靴を修理に出しているのを子供の頃から見てきたから

そしてお金をかけて修理して履き続けるのには、2つの理由があります。

 

思い出がある靴だから

この靴は若い頃に一生懸命お金を貯めて買ったんだったとか、この靴は楽しかったイタリア旅行で買ったなあとか、思い出がある靴は長く履き続けたいもの

修理してでも履き続けたい靴があるというのは、幸せなことだと思います。 

 

履き心地が良い靴だから

靴はファッションアイテムの1つですが、歩くために使われる実用品でもあります。

実用品として最も大切なのが、歩きやすいかどうかということ。

そして歩きやすい靴というのは、自分の足にフィットしている靴です。

長年履いている革靴は革がとても柔らかくなり、何時間歩いても全く疲れない位、自分の足に吸い付くような履き心地になります。

その履き心地を手放したくないから、修理して履き続けるのです。

名品と言われるような革靴でも、新品では絶対に足に吸い付くような履き心地は得られません

 

グッチのビットローファーが革靴の名品である理由について、こちらの記事で語っています。

 

グッチのローファーがすり減った

お気に入りの革靴は定期的に靴底を張り替えながら履き続けていますが、中には30年も履いてきたものが数足あります。

そのうちの一足、グッチのビットローファーの靴底がすり減ってきて、修理するタイミングが訪れました。

そこで、その修理の様子をレポートしたいと思います。

 

修理前の状態

修理に出す直前の靴は、靴底が全体的にすり減り、インソールが劣化した状態でした。

 

裏張り(ハーフソール)

グッチのローファーは靴底が革なので、購入後すぐに裏張り(ハーフソール加工)をしています。

購入してすぐにハーフソールを張った理由は、滑りにくくするためと雨の影響を避けるためです。

30年間で何回か、ハーフソールの張替えを行っています。

グッチのビットローファーの修理前の裏張り

 

前回の張替えからだいぶ経つので、ハーフソールの中央付近の内側の革が見えつま先がはがれてきています

グッチのビットローファーの修理前の裏張りアップ

グッチのビットローファーの修理前の裏張りのつま先がはがれた状態

 

かかと

かかと部分は、まず土台がありそこにトップリフトと呼ばれるパーツが張られた2重構造になっています。

写真の矢印部分までがトップリフトで、かかとを修理するタイミングはトップリフトが完全に擦り減る前

グッチのビットローファーの修理前のかかと部分

グッチのビットローファーの修理前のかかと部分横側

 

トップリフトがすり減って土台まで削れてしまっても修理は可能ですが、見た目的にも早めに修理に出す方が良いです。

トップリフトの残りが少なくなってきたら、こまめにチェックして修理に出すタイミングを見逃さないように気を付けています。

トップリフトが完全にすり減るまでにはまだ少し余裕がありますが、つま先の方がもう限界なので、かかとも同じタイミングで修理することにしました。

 

インソール

革靴は履き続けていると、だんだんと緩くなってきます

それで緩くなるたびに中敷きの厚さを変えて、フィット感を調節しながら履くようにしています。

修理前のグッチのビットローファーに中敷きを入れた全体像

 

中敷きを入れているとインソールは見えないためずっと放置してきましが、グッチのロゴは跡形もなく、だいぶ汚れてしまっています。

グッチのビットローファーの修理前の劣化したインソール

 

今回つま先とかかとの修理をするタイミングに合わせて、思い切って交換することに。

グッチの直営店で確認したところ、料金は最低でも1万円、海外から素材を取り寄せる場合は約3ヶ月かかるとのこと。

料金的にも期間的にも厳しいので、グッチのロゴ入りインソールはあきらめました

 

ビットローファーを素足感覚で履きたい時には、ココピタがピッタリ。

特にやや深履きタイプは、ローファーと相性が良くおすすめです。

 

今回修理したい部分

今回グッチのビットローファーで修理したかった部分は、以下の3点です。

  • すり減ってきたハーフソールの張替え
  • すり減ってきたかかとの張替え
  • 劣化したインソールの交換

 

3店に見積もり依頼

現在の住居に引越してきて間もないため、まだ馴染みの修理屋がありません。

そこで、修理したかった部分3点について近所の修理店に見積もりを依頼し、料金を比べてみました。

料金はすべて税込です。

 

A店

  • 当日持ち帰り可能
  • ハーフソール&かかとセット:4,290円
  • インソール:本革4,400円、合皮2,200円

 

B店

  • 修理期間2~3日
  • ハーフソール:4,950円
  • かかと:3,410円
  • インソール:本革3,630円、合皮3,080円

 

C店

  • 修理期間1週間
  • ハーフソール&かかとセット:3,850円
  • インソール:本革2,530円、合皮は取り扱いなし

 

3店を比較した結果、C店に依頼しました。

C店に決めた理由は、2点あります。

1点目は、料金が安いから。

ラインお友達登録で10%OFFになったので、税込5,742円でした。

2点目は、こちらの質問に対する回答や話した印象が、3店の中で一番良かったから。

 

修理後の状態

修理が終わり、戻ってきた靴の状態をお伝えします。

 

ビブラム社

今回の修理でハーフソールとかかとの素材に選んだのは、ビブラム社のもの。

ビブラム社は、世界的に有名なイタリアのソール専門のメーカーです。

革靴、登山靴、ワークブーツ、スニーカーなどのソールに使用されています。

 

裏張り(ハーフソール)

ビブラム社のハーフソールは、厚みが2種類溝のパターンが3種類ありました。

厚さは2mmを、溝のパターンは硬度とデザインが一番気に入ったこちらを選びました。

修理前より長めに、35の刻印ぎりぎりの位置まで伸ばして、張ってもらいました。

今回ハーフソールを張替えたことにより、内側の革がすり減るのを防げるようになりました。

グッチのビットローファーの修理後の裏張り

 

つま先のはがれもなくなり、見た目がとてもきれいになりました。

グッチのビットローファーの修理後のつま先アップ

 

かかと

かかとが擦り減ったまま履き続けると、バランスが悪くなり姿勢に影響が出て健康上良くありません

今回かかとを張り替えたことで、姿勢を正して気持ちよく歩けるようになりました。

グッチのビットローファーの修理後のかかと裏側

グッチのビットローファーの修理後のかかと横側

 

インソール

元のグッチのロゴ入りインソールも本革だったので、今回の張替えの素材も本革を選びました。

修理屋さんの話によると、通気性と足入れの滑らかさの点で合皮より本革の方が優れているとのこと。

ただ今までと同じベージュ系だと汚れが目立つのて、汚れが目立たないにしました。

インソールが黒だと引き締まって見え、まるで違う靴のようです。

グッチのビットローファーの修理後の

 

おすすめの靴底補修材 シューグー

グッチのビットローファーのつま先がはがれてきた時や、修理に持って行けなくて一時的に靴底を補強したい時に、シューグーを使っています。

またコンバースやドクターマーチンなどのゴム底靴を購入したら、履く前に必ず靴底を補強しています。

そうしておくと、靴底のすり減りが防げてきれいな状態を長く保てます。

 

シューグーについては、こちらをご覧ください。

きれいに塗る秘策もご紹介しています。

 

アマゾンのボンド・接着剤カテゴリーでベストセラー1位になっている人気商品。

ブラック・ホワイト・ナチュラルの3色展開です。

靴によって使い分けても良いですが、万能なのはナチュラ

 

おすすめ本『ハウス・オブ・グッチ』

グッチに関する興味深い本をご紹介します。

 

概要

2022年に公開された映画『ハウス・オブ・グッチ』の原作本。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、「オペラのように芝居がかったグッチ一族は特別な存在だった。彼らは、普通の家族の愛、嫉妬、強欲といった混沌には飽き足らず、脱税、重婚、そしてそう、殺人にも手を出したのだ」と評しています。

 

口コミ

世界一のブランド帝国を築いた一族の愛憎劇

映画はレディーガガが演じる、グッチ家の三代目社長マウリツィオ・グッチの妻パトリツィアが主人公だが、映画の下敷きになっている本書の主人公は、高級ブランド「グッチ」だ。 グッチが1921年フィレンツェの小さな鞄屋として操業してから、世界中にショップを構える高級ブランドになるまで60年もかからなかった。1980年代にグッチはセレブ御用達のブランドとなり、一世を風靡する。だが、グッチ家は親子、兄弟、いとこ同士で互いを訴えあう内紛を繰り返し、経営の舵取りがうまくいかなくなって不振に陥ってしまう。いよいよつぶれてしまうかと誰もが思った時、「グッチ」のブランド価値を見抜いたイランの財閥が経営する世界的投資銀行に救われて、復活。しかし、社長にすえた3代目のマウリツィオ・グッチの経営はずさんでまた落ち込む。でも彼が経営から手を引き、グッチ家が誰もいなくなってからは、トム・フォードという天才的デザイナーと、ドメニコ•デ•ソーレという弁護士資格を持つ経営者のコンビのおかげで、ファッションブランドとして再生を遂げた。 創業から100年を迎えたグッチは、時代の先端をゆく高級ファッションブランドとして、評価も人気も売り上げも順調だが、そこにいたるまでの道のりは波乱万丈以上だ。なんといっても、3代目社長が妻が雇った殺し屋に殺される、なんていうドラマ(?)があるブランドはほかにはないだろう。 愛と憎しみと血を吸っていっそう輝く高級ブランド。事実は小説より奇なり、を地でいくノンフィクションだ。

アマゾンより

 

 

 

まとめ

新品の靴を履くのは、とても気持ちのいいものです。

でも思い入れのある靴や自分の足にフィットしている靴を修理しながら履き続けるのも、とても素敵なことです。

今回のレポートが、靴を修理に出したことがない方、靴底がすり減ってきた靴をどうしようか迷っている方の参考になればうれしいです。

 

革靴を長く履く秘訣について知りたい方はこちら。

 

ローファーフェチの私が最近購入したのは、ドクターマーチンのタッセルローファー

歩きやすくて、気に入っています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。